【症例報告】
舟状骨の疲労骨折
高2 サッカー
1ヶ月前にサッカーの練習中に
相手との接触で右足に激痛が走る
病院を受診し、MRI、CT検査などの結果
右足の舟状骨骨折と診断される
2週間後に骨癒合がみられれば徐々に復帰予定と
1ヶ月間安静にしており、
現在は特別痛みはないようですが
復帰に向けて来院してくれました
私の経験上
1回のコンタクトプレーによる外傷で
舟状骨の骨折が起こることは少ないので
痛みが出るまでの経過を聞いて見ると、
2〜3週間前から痛みがあったと
何らかの原因により
足の舟状骨に負担がかかり続けた結果起こった
疲労骨折であると考えました
疲労骨折であれば、原因を除去しなければ
練習に復帰した際に、再度舟状骨部に負担をかける
可能性があります
治療としては、その原因追求と
骨癒合を早めるための治療を行うことにしました
膝を曲げた時の状態を確認します
![](https://kahana-chiryouin.jp/wp-content/uploads/2019/09/7094725102504280178_IMG_1074-2-683x1024.jpg)
膝を曲げた時に
足先のラインに対して
右の膝が内側に入っていくのがわかります
このような使い方だと
足首の内側に負担がかかり
足首の内側にある
舟状骨に負担がかかります
「膝を曲げた時に、右足の体重がかかる所は
どの辺かな❔」
『足の内側です、骨折した周りに体重がかかる感じです』
いろいろな関節の検査をしていくと
足首の硬さが気になりました
![](https://kahana-chiryouin.jp/wp-content/uploads/2019/09/6551671367776390569_IMG_1076-1024x683.jpg)
さっそく治療していきます
ふくらはぎの奥にある筋肉をほぐしていきます
「大丈夫かなぁー❔」
『いやぁーーめちゃめちゃ痛いです!!』
「ごめんよー、ちょっと頑張ってぇー」
少しほぐして膝を曲げた時の体重のかかり方を確認
「治療する前と比べてどうかな❔」
『さっきより、体重が足の内側にかからないです!!』
「でしょーー^ ^」
もう少しみっちりほぐします
再度動きの確認
「膝を曲げた感じはどうかな❔」
『最初より全然内側に体重がのらなくなりました!』
治療前と後の比較↓
![](https://kahana-chiryouin.jp/wp-content/uploads/2019/09/7094725102504280178_IMG_1074-3-683x1024.jpg)
![](https://kahana-chiryouin.jp/wp-content/uploads/2019/09/1057603538088097048_IMG_1077-1-683x1024.jpg)
治療前と比べ、治療後は
膝とつま先のラインがそろっています
骨癒合を早めるための
物理療法も行います
![](https://kahana-chiryouin.jp/wp-content/uploads/2019/09/8155332189759158225_IMG_1073-1024x683.jpg)
最後に自主トレーニングを指導して
今日の治療は終了
股関節の治療を行うと、さらに良くなると思います^ ^